総務省がeSIMの今夏導入と来年夏までのキャリアメール!?持ち運び実現など求める

総務省は2021年2月26日、eSIMの推進、SIMロック解除の推進、キャリアメールの持ち運び、MNP手続きの円滑化を検討する有識者会議「スイッチング円滑化タスクフォース」の第5回会合を開催し、検討の方向性を公表しました。2021年3月下旬に結論を取りまとめる予定です。
今回はその中でも、重要なポイントとなるところを取り上げて考察したいと思います。
 

eSIM:2021年夏にMNO各社も導入へ

eSIMは、物理的なSIMカードを差し替える必要なく通信事業者を乗り換えられ、オンラインで手続きが完結するメリットがあります。iPhone XS/XS Max/XR以降のiPhone各モデルのほか、Google Pixel 3以降などのモデルが対応していますが、楽天モバイル以外のキャリアはオンライン限定プランを除くとeSIMサービスを提供していません。
「スイッチング円滑化タスクフォース」では、eSIMのメリットを活かしつつ、セキュリティを確保するためにeKYC(オンラインでの本人確認)を活用し、MNOだけでなくMVNOでも2021年夏をめどに導入するべき、との案が示されています。

紙の書類の記載や店舗での手続きは相当簡素化されて、通信プランを乗り換えるのはいまよりももっと簡単になっているのかもしれません。そして、5年くらいするとeSIMが当たり前になっていそうな気がします。

 
 

キャリアメールの持ち運び:2022年夏までに実現へ

「スイッチング円滑化タスクフォースはキャリアメールについて、SNSの普及によりニーズは大幅に減少し、MNO3社の新料金プランではキャリアメールを提供しないサービスも出現しているものの、本人確認を行った上で提供される信頼性の高いサービスであり、一定程度のニーズがある、と位置付けています。

キャリアメールに関してはタスクフォースが手続き面などから得られる信頼性が利点とあげていますが、利用するユーザーや連絡をする側にとっては、現状のキャリアメールではメリットがそれほどあるのかとすこし疑問におもいます。

 
 

MNP手続きの円滑化:今後2年以内にワンストップ化へ

タスクフォースでは、利用者が移転元と移転先の両方に手続きをする現在の「ツーストップ方式」から、海外先進国でも採用事例が多い、移転先の事業者とだけやり取りする「ワンストップ方式」に移行することを目指した議論が行われていました。また、ワンストップ方式の中でも、スイッチング支援システムを構築する案と、APIにより既存システムを自動化する案が検討されました。

転出のための手続きをしないといけない手間があるので、これができると、簡単に乗り換えができるようになります。

 
 

最後に

eSIM化、手続きの簡素化などがすすむことで、今後ますます通信キャリアの移動が簡単になるとおもいます。プランに合わせて簡単に移動できる未来になるとおもいます。
総務省の権限ではないでしょうけど、通信キャリアにいろいろできるようにすることもいいですが、公的機関の手続きももっと簡単にできるようにタスクフォースがガンガン、おしすすめてくれればいいのになあとおもいます。

 
 
情報元:総務省

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