地震や台風や豪雨がなどの自然災害が毎年のように発生します。
防災知識を得て防災準備をする必要は不可欠だと思います。
防災対策として、非常食などの防災用品を備える人が増えている一方、インターネットに常に接続できるというのも防災策として大切であることを心得ている人が少ないかもしれません。
避難を求められるような災害時は固定回線はつかえなず、スマホのデータしか使えない場合もあります。
家族や救援に連絡するのも、付近の避難所を検索するのも、この小さいスマホと容量を限られたデータにしか頼らない状況になります。万が一、データが使い切れて速度制限などになったら、大変なことになってしまいますよね。
そんな緊急時に無料で通信できるための無料でWiFi「00000JAPAN」があります。
「00000JAPAN」とは?
大地震の発生や台風、集中豪雨など大規模災害時に、被災地において、通信事業者などが提供する公衆無線LANサービスを契約者以外でも使えるようにするのが「00000JAPAN」です。
(出典:00000JAPAN – 無線LANビジネス推進連絡会)
読み方は「ゼロゼロゼロゼロゼロ」ではなく、「ファイブゼロジャパン」です。WiFiを検索するとき、使えるSSIDは数字からアルファベットの順番で表示されているので、災害の際に一番早く見つけられるのため、先頭に数字0を五つのように名付けられました。
WiFi機能が搭載する端末であれば、誰でも契約せずに無料で利用できます。三大キャリアのユーサーはもちろん、MVNO(格安スマホ)でも、外国からの旅行者でも利用できます。
たとえば、2019年10月に発生する台風19号のとき、被災当地に支援としてこの無料公衆WiFiを開放されました。
「00000JAPAN」のプロジェクトが始まったきっかけは2011年に発生した東日本大震災で、本格的に利用されたのは2016年の熊本地震です。各通信会社が組み合って無線LANビジネス推進連絡会(WiBiz)という組織になってサービス提供しています。
災害時用のため、使えるのは期間限定になります。
「00000JAPAN」の使い方
大きな災害のとき無料WiFi「00000JAPAN」はどこでも使えるわけではありません。使えるエリアは、「被災地域」のみとなっています。
かつて「00000JAPAN」の利用できる地域が明確していなかった時期もありますが、近年は公式SNSやラジオで公表されているようになりました。大阪北部地震なら「大阪府全域」、2019年首都圏を襲った台風19号なら「東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県全域」で、わかりやすく指定しています。
その地域にいれば、WiFiが利用できる端末でWiFiスポットを検索し、「00000JAPAN」が出たらパスワードせずに接続できます。
iPhoneの場合、設定画面に入って、WiFi設定の画面でWi-FiをONにして、ネットワーク選択のリストで「00000JAPAN」のネットワーク名(SSID)を選択するだけでインターネットに接続できます。
使う際の注意点
パスワードなしで利用できる公衆WiFiなので、利用するときのセキュリティの面に考えると、いくつか注意点があります。
緊急時の利便性確保を優先とし、WiFiの利用に不慣れな方にも配慮したため、通信は暗号化していなく、認証や登録などの手続きも省略されています。実にセキュリティの弱いWiFiでもあります。
「誰でも使える」というのは、「誰でも盗聴できる」ということで、個人情報が盗まれ、アカウントを乗っ取って悪用される可能性もあります。
なので、「00000JAPAN」を利用する際には、以下の点をお気をつけください。
- 偽のアクセスポイントを注意すること
- ID、パスワードなどの個人情報を入力しないこと
- クレジットカードの情報を入力しないこと
- 使い終わったらこまめに接続を解除すること
- できればVPN通信を使って接続すること
まとめ
大きな災害が起きると、携帯電話の回線は混雑や不安定になりがちです。災害時に利用できる無料Wi-Fiとして始まった「00000JAPAN」があれば、外への連絡も取れて、安否の確認や支援情報の確認もできて、非常に役に立つと思います。
ただいま7月7日時点、大雨で被災された地域には「00000JAPAN」の利用がまだ開始されていませんが、大雨による災害に伴う支援がいくつの通信会社から発表されました。
大雨の被害に遭われた方々、また不安な中お過ごしの方々に、心よりお見舞い申し上げます。
(アイキャッチ画像の出典:https://www.wlan-business.org/customer/introduction/feature)
CDJapan Rentalです。日本人、中国人の2名のチームでレンタルWIFIのサービスを運営しています。このブログでは通信にまつわることや、気になった商品、おもしろいWEBサービスをとりあげていきます。
記事で取り上げている商品は、Amazonアソシエイト、楽天アフィリエイトのリンクが一部含まれます。