スマートフォンの普及に伴い、WiFiやBluetoothが当たり前のようにりようされるようになりました。どちらも非常に便利な機能で、人々の生活に大きな改善をもたらしてくれました。どちらもワイヤレス機器が利用する無線通信ですが、何が違うのか、という疑問を持っている人もいるかもしれません。
今日はWiFiとBluetoothの長所と短所、それぞれの違いを説明します。
目次
そもそもWiFiとBluetoothは何?
まずは、WiFiとBluetoothが何なのかを紹介しましょう。
以前、WiFi6を紹介した際にWiFiの歴史も紹介しました(詳しくは下のリンクをクリックしてください)。初期の頃に「WiFi」は「Wi-Fi Alliance」が行った無線端末を相互認証するプロジェクトを指していましたが、今はほぼすべての無線LAN製品を指す言葉として使われてきました。WiFiとは無線LANの一種で、携帯電話やパソコンがWiFiを通してインターネットに接続したり、同じWiFiで相互に接続したりすることができるのです。
Bluetoothも無線通信の一種です。 Bluetoothを介して、ファイルの転送やデータの共有などを目的として、2つのデバイスが相互に通信することができます。 この技術は1994年に始まり、日本には2000年代前半に導入されましたが、最近では、技術の革新と進歩に伴い、キーボードやマウス、ヘッドフォンなどでもBluetoothが使われることが多くなってきました。
WiFiとBluetoothの違いは?
では、WiFiとBluetoothの違いは何なのでしょうか?
大まかに言うと、3つの違いがあります。
通信距離の違い
これがWiFiとBluetoothの最大の違いです。
設計上の意図から言うと、WiFiは50~100mの距離であれば無線通信や相互接続に対応し、屋外であれば500mの距離をカバーすることができように開発されました。一方、Bluetoothは近距離で機械を接続することを目的としましたので、技術の進歩により通信距離が大幅に向上していますが、通常は数メートルから数十メートル以内の接続にしか対応できないと考えられています。
通信距離で言えば、WiFiの方が優れています。
通信速度の違い
Bluetoothの通信速度は24Mbps前後と言われていますが、最新世代のWiFi6の通信速度は6.9Gbpsに達しており、数字だけで見るとWiFiの方がBluetoothの数百倍速いです。
そのため、高速通信が必要な場面ではWiFiが第一候補になります。
最近はBluetoothヘッドホンも多くなってきましたが、通信速度が遅く音声を圧縮して送るため、音質があまり良くないというデメリットもあります。
通信速度速度の面では、WiFiが圧倒的に有利です。
消費電力の違い
Bluetoothは距離や速度の面で負けてしまいましたが、WiFiよりも優れている点が一つあり、それはBluetoothの方の消費電力が少ないということです。WiFiは大容量データ転送能力と高速な通信速度の2つのメリットがあるため、スマホなどの消費電力が激増し、バッテリーにも大きな負担をかかって、バッテリーの寿命を縮めてしまいます。
Bluetoothは通常、機器同士の1対1通信で使用されており、低速かつ小容量のデータ通信で消費電力が高くならないため、ヘッドホンやキーボード、マウスなど長時間使用するシチュエーションにとても向かっています。
生活での主な用途
WiFiやBluetoothは私たちの生活の中でどのように使われているのか見てみましょう。
Bluetooth
- ワイヤレスヘッドフォン、スピーカー
- ワイヤレスマウス、キーボード
- ビーコン(Bluetoothを利用して店舗の情報を発信する装置)
近い距離で1対1の通信や、消費電力が少ない製品にはBluetoothが多く利用されています。
WiFi
- 公衆WiFiなどのWiFiスポット
- インターネットとの接続
- 大容量の動画やファイルなどの共有
WiFiは大容量のファイルを高速で転送することが可能で、複数の機器を同時に接続することにも対応しています。 このようなメリットがあるため、Wi-Fiが広く利用されています。
まとめ
ここまではWiFiとBluetoothを比較し、それぞれのメリット・デメリットを紹介しました。いかがでしたでしょうか。
どちらも無線LANですが、WiFiは通信速度と通信距離のメリットがあり、Bluetoothは省電力でバッテリーの健康に良いというメリットがあります。 実際のニーズに合わせてお選びください。
CDJapan Rentalです。日本人、中国人の2名のチームでレンタルWIFIのサービスを運営しています。このブログでは通信にまつわることや、気になった商品、おもしろいWEBサービスをとりあげていきます。
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