スマホの「ながら充電」がバッテリー劣化させるという研究結果

携帯市場は、電気通信大学と共同して行う「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」において、モバイル端末のバッテリー劣化に関する研究結果を発表しました。
 

調査について

iPhoneユーザー1800人へのアンケートをもとに、バッテリー劣化の傾向などについて詳しく調査。
若年層からシニアの幅広い世代まで、スマホを使って動画視聴やゲームを充電アダプタに繋ぎっぱなしで行う「ながら充電」が、バッテリー劣化の進行を早めることが確認された。
「ながら充電」している端末と、そうでない端末の発熱による温度差は8.9度になり、高温ほどバッテリー劣化の進行が加速されるという性質によって、端末へ悪影響が及ぶことが懸念されます。

このプロジェクトに携わっている電気通信大学の横川慎二教授は、この結果に関して、「特に若年層は、フル充電をしていないと不安といった強迫観念があるのかもしれません」としたうえで、「オンライン会議のデバイスとしてスマートフォンを利用する傾向も増えていると想定され、今後はオンライン会議で“ながら充電”することが、バッテリーの劣化を招く原因のひとつとなりそうです」と述べています。

「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」では今後、端末の個体別に具体的なデータ収集と調査を実施するために、同社が開発したスマホ劣化診断アプリによるモニターデータの収集・分析を実施し、より精度の高い調査結果を発表する計画だそうです。
 
 

バッテリー劣化による経済損失額は推定4,220億円相当

この調査・研究に先駆けて、同大学、大学院情報理工学研究科 情報学専攻 石垣陽特任准教授監修のもと、年間10万台規模で中古携帯電話(フィーチャーフォン・スマートフォン)・タブレットを取り扱う携帯市場の2020年度のバッテリー劣化の割合(フィーチャーフォン全体の7割、スマートフォン、タブレットはそれぞれ全体の2割)と昨今の価格の評価下落率(平均10%)を自宅に退蔵されたとされる携帯端末の市場価値総額1兆2,936億円(MM総研(株)、2017年発表)に掛け合わせたところ、バッテリー劣化による経済損失額は推定4,220億円相当になるそうです。
「4000億円規模といえば、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた大企業支援のため政投銀行、政府・メガ銀銀行と共に出資する額と同程度であり、決して無視できない経済損失」なのだそうです。

Source:【プレスリリース】電気通信大学との産学連携によるスマホバッテリー劣化研究プロジェクトが発表 バッテリー劣化による経済損失額は推定4,220億円相当

 
 

「ながら充電」は注意しましょう

経済損失はさておき、「電源の繋ぎっぱなしで動画・ゲームするユーザーはバッテリー劣化の傾向が高い」といことが示唆されており、電源繋ぎっぱなしで動画サービスなどが最も利用されることがおおいとおもいますが、ながら充電をつづけることがでスマホの寿命を縮めることになるので、「ながら充電」は極力控えるようにしましょう。
 
 

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